病院訪問日記
ある絵画
1998~9年頃だったと思う。新潟県にある300床程度の病院に調査で伺った時、廊下に何やら厳めしい顔の古いギリシャ人の姿が描かれた大きな等身大の絵が飾られていた。よく見ると「Ιπποκράτης」そういえば、高校の世界史か倫理社会に出てきた名前だったと思う。
ヒポクラテスは紀元前460年頃にギリシャのコス島で生まれた実在の人物であり、また生前から医者としても医学の指導者としても著名な人物とされるのはご存の通りだ。
さて、その後しばらくして、東海大事件に続いて2001年にも川崎で安楽死事件が公表され、医療の倫理に対する関心が私の中でも深まり、医療の倫理についての本を購入し読み始めた。その中に『ヒポクラテスの誓い』が記載してあった。その時、新潟の病院で見た絵画を思い出したのは言うまでもない。
ナイチンゲール像
これも1998~9年のことと思う。九州の病院に定期的に会計の仕事で伺っていた。この病院は当時も500床程度の規模であったが、法人で看護学校も運営していた。その玄関前にあったのがナイチンゲ-ルの像だった。各地の看護学校では今もナイチンゲ-ル誓詞(Nightingale Pledge)を戴帽式で唱和するようだ。
(注:右は残念ながら像ではなくナイチンゲ-ルの写真。なおパブリックドメイン。)

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